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SaaSでクラウドから行うPC管理は、オンプレミスサーバーより得なわけ
SaaS利用とオンプレミス どっちが得か?
ITを利用する業務において昨今ではクラウドからSaaSによるサービスが増えています。企業で従業員が利用するPCなどのエンドポイントを管理するマネージメントツールにおいてもクラウドからのサービスを利用するユーザが増えています。
100台規模のPCを管理しようとしたとき、自社でサーバーを購入してマネージメントツールをインストールして管理者が運用した場合にかかる費用を算出し、SaaSによるサービスで支払う費用と比べてみました。
クラウドからSaaSとして提供されるマネージメントのサービスを利用する場合は、月額のサービス料を支払って利用します。このサービス利用料以外には特別な費用がかかりません。月額利用料にはクラウド利用料やサーバー費用、OSやソフトウェアの更新費用もすべて含まれています。
オンプレミス型でマネージメントツールを利用する場合には、最初にハードウェアとしてのサーバーを購入します。併せてWindowsサーバーのライセンスを購入します。そしてこのWindowsサーバーを利用するためのクライアントアクセスライセンス(CAL)をアクセスするクライアント数分購入します。そしてマネージメントツールのサーバーと管理に必要なクライアント分をその数分購入することになります。これらの設置を業者に依頼する場合にはセットアップの作業費を支払うことになります。
オンプレミス型のサーバー運用にはOSの保守やメンテナンス障害対応などで一か月に20時間ほどの工数が発生します。もちろんサーバー機の保守費用も支払う必要があります。
また、オンプレミス型で利用し続けるためには年間の保守費用がサーバとクライアントの数分が必要になります。保守に伴うバージョンアップを業者に委託する場合にはその作業費を支払うことになります。
PC100台のマネージメントツールに導入において、SaaSとオンプレミスの10年間の合計利用コストを比較してみました。
▶オンプレミスによる購入場合(下記単価により計算)
管理ツール購入費PC1台当たり¥10,000
管理ツール年間保守費PC1台当たり¥1,000
(Windowsサーバーは5年で入れ替えることとして試算しています)
初期費用 Windowsサーバー購入費 ¥500,000
初期費用 Windowsサーバー構築作業費 ¥300,000
初期費用 管理ツール100台分購入費 ¥1,000,000
初期費用 管理ツール導入作業費 ¥650,000
初期費用 Windows(CAL)購入費 ¥350,000
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合計初期費用 ¥2,800,000
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年間ランニング費用 管理ツール100台保守費 ¥100,000
年間ランニング費用 サーバー機保守費 ¥20,000
年間ランニング費用 サーバー運用人件費 ¥800,000
年間ランニング費用 バージョンアップ作業費 ¥200,000
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年間合計ランニング費用 ¥1,120,000
▶SaaSによるサービス利用の場合(下記単価により計算)
管理ツール利用料 PC1台あたり月額 ¥1,000
PC100台の場合¥1,000 X 100台 X 12ヵ月 = ¥1,200,000
この比較からわかるようにオンプレミスの場合には、最初に大きな費用が掛かります。
サーバーとなるハードウェアだけでなく、自社で導入するサーバの構築やソフトのインストールにも費用がかかります。
またサーバを安定して運用していくためのセキュリティ維持などの保守作業にも人件費がかかります。
一方、SaaSによるサービスはサーバに関係する費用をクラウドサービス側で負担していることになります。
つまりSaaSによるサービスは少ない費用ですぐに始めることが可能と言えます。