漏れたら危険な”機密情報”や”個人情報”のファイル操作を可視化できていますか
個人情報保護委員会が厚生労働省に行政指導につづいて自衛隊員の情報漏えいによる捜査が行われているとの報道がありました。国レベルの行政機関によるこの状況は氷山の一角ではないことを祈るばかりです。
民間企業においても飲食チェーンによる食材情報の持ち出しや5G情報の持ち出しなどが大きく報道されました。この他にも自治体においても個人情報を故意に漏えいさせるなどの事件も明らかになっています。
個人情報についてはわかりやすいこともあり、個人の情報をリスト化したファイルが保護する対象であることは従業員の理解も高いと思います。管理体制としても日常的に個人情報ファイルを扱う部門や担当者を特定して漏えいさせない体制で利用されていると思います。
機密情報についてはどうでしょうか。企業が経営上他社には知られたくない情報は各企業ごとに違うことは言うまでもありません。またその経営の中枢と言える情報を扱う部門は特定されていますが企業によって異なるものです。そういう意味では個人情報よりも全社員の意識としてどんな情報が機密に値するかわかりにくいかもしれません。
どちらの場合においても漏えいを防ぐために必要なことは、その情報を扱う部門や人を特定することと、その情報が記載されたファイルを特定しておくことにあると考えます。紙による管理の時代には資料に「社外秘」などの印を押していたと思います。紙の時代には容易にコピーできなかったことから大量な漏えいも防げていたのかもしれません。
個人情報においては氏名と住所やメールアドレス、電話番号、マイナンバーなどが、ある数量以上含まれている場合個人情報ファイルとする。というように決めてそのドキュメントファイルを特定することが可能です。
機密情報においては各企業において特定する情報もことなることから、特定するためのキーワードを決めてそのキーワードが含まれるドキュメントファイルを特定することが現実的だと考えます。
デジタル化したファイルにおいては、アクセスする人を限定した保管場所による利用形態に頼っていませんでしょうか。上記で報道された事件において限定した保管場所にアクセスする人がそのアクセス権を使うか、パスワードを実行者に渡した結果流出が起きています。
機密情報が正規なアクセス権を使ってファイルを保管場所から持ち出されたりした場合、その行為の特定に役立つのが操作ログです。しかし特定の保管場所にアクセスした操作ログの場合、その権限を持った人の操作ログをすべて記録されています。今まではその操作ログだけでは漏えいが行われたことを特定できなかったと思います。
操作ログ管理ソフトをリリース依頼20年となるクオリティソフトが考えた手法は、操作ログを日付ごとに操作の多い人(PC)を操作数が多い順に並べて棒グラフ化して表示することにしました。日付を動かすことで順位が変動して棒グラフも変化します。
この棒グラフが日付を動かしていると日常とはことなる数を示す棒グラフを表示することがあります。この日常とは異なる異常値を示した棒グラフをクリックしてドリルダウンすると、その操作が正常な操作か不正なアクセスによるものかを判別できます。
情報漏えいにつながる操作として、「外部記憶媒体へのファイル書出し」「プリンターへの印刷」「添付したファイルのメール送信」「インターネットへのファイルアップロード」を日付ごとに操作順位を棒グラフ化して可視化する仕組みを実現しました。
このやり方で操作ログを分析する機能を追加した操作ログ収集管理分析サービスが、ISM Loganalyticsです。クラウドサービスなのでサーバーの設置や溜まり続ける操作ログのためのストレージ確保の心配も必要ありません。電子計算機詐欺事件の時効とされる7年分の操作ログをクラウドに保管します。そして保管した操作ログすべてが分析や検索対象になるサービスです。
このISM Loganalyticsでは、ログの分析機能を有していることから、他のログ分析ソフトやサービスを購入することなく、ISM Loganalyticsだけの導入で実現可能です。
さらにISM Loganalyticsでは、保存されたファイルを探査して個人情報を特定します。また機密情報となるキーワードが含まれるファイルを特定します。このファイルの特定により、個人情報ファイルと機密情報ファイルに特定した「外部記憶媒体へのファイル書出し」「プリンターへの印刷」「添付したファイルのメール送信」「インターネットへのファイルアップロード」の操作ログを日付ごとに操作順位棒グラフ化による可視化を実現しました。
上記で紹介した個人情報や機密情報の漏えい事件も、ISM Loganalyticsを使った分析を毎日に一度実施するだけで防げたかもしれません。
シングルテナントによるクラウドサービスを使ってISM Loganalyticsは提供しています。シングルテナントであることから収集した操作ログは同じサービスを利用する他社とは別なサーバーから提供しており安全性にも配慮しています。
国内の各事業所だけでな海外の事業所や子会社などもインタネットがつながっていれば管理対象となります。目の届かない場所ほど漏えいの危険は高いとされています。企業全体でISM Loganalyticsを利用されることで大事な企業の情報を守ることを実現できます。