Windows 11のシステム要件

Windows 11へアップグレードするために必要なシステム要件は以下のようになっています。

最新の情報は、Microsoft社の公式サイトをご確認ください。
www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications

これらの要件の中で特に課題にされているのが、「TPM 2.0」 の必須化です。
Microsoftでは、TPM 2.0をWindows 11のセキュリティ基盤であると位置付けており、TPM 2.0非対応の旧型PCを利用している場合は新しいPCへ移行することが推奨されます。

要件を満たしているか確認する方法

Windows 11へのアップグレード要件を満たしているPCであるかどうかは「PC正常性チェックアプリ」を利用することで確認することができます。
Windows 11の公式サイトからダウンロードすることができます。下にスクロールして「互換性の確認」からPC正常性チェックアプリをダウンロードしてください。
※すでにWindows 11を適用済みの場合にはダウンロードが表示されません。

また、Windows Updateのページからも要件を満たしているか確認することができますが、項目ごとにチェックすることはできないので注意が必要です。

Windows 11へのアップグレード要件が緩和される可能性はある？

アップグレード要件を満たさない場合はPCを買い替える必要がありますが、企業が使用しているPCの40％強は、アップグレード要件を満たしていないというデータもあるようです。2023年11月に日本マイクロソフトが行った説明会では、11月時点で国内にあるWindows PCの約2000万台が要件を満たさないPCであることが発表されています。

今後Windows 11へのアップグレード要件が緩和されるかどうかについては、TPM 2.0をWindows 11のセキュリティ基盤と位置付ける方針であることが発表されているため、非対応の旧型PCで使えるようになる可能性は非常に低いと考えられます。

また、これまで一部のアップグレード要件を回避できる方法がありましたが、2024年10月に公開が開始された機能更新プログラム「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」では無効化されており、Windows 11を利用するための制約がより強化されてきているという見解もあります。

まとめ：Windows 11の要件緩和の予定はなし

現在アップグレード要件を緩和するとの発表はされておらず、Windows 11に移行するためにはTPM 2.0やセキュア ブート対応の最新CPUを必要とする厳しい要件をクリアすることが必要です。
また、要件を回避してWindows 11にアップグレードしたPCはサポート対象外となってしまうため、Windows 10のサポート終了を迎える前にWindows 11への移行準備を始めることが推奨されています。

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