「ウイルス対策ソフトとは?」が5分で理解できる

脆弱性診断

今やウイルス対策ソフトは、未知なる脅威からPCを守るために欠かせない存在です。でも、ウイルス対策ソフトをインストールしてみたのはいいけど、具体的にどんな役割があるのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はウイルス対策ソフトの基本的な機能や、今からできる具体的なセキュリティ対策について紹介していきます。ここ最近では、企業を脅かすサイバー攻撃も増えてきているので、正しいウイルス対策をしてセキュリティを強化していきましょう。

【1】ウイルス対策ソフトウェアとは?

ウイルス対策ソフトウェアとは、脅威の可能性のあるコンピュータウイルスなどを検知して、排除してくれるソフトウェアのことです。最近では、IDやパスワードのアカウント情報を盗もうとするフィッシング詐欺なども増えてきており、そういった悪意のある攻撃を未然に防ぐ機能もあります。
ウイルス対策ソフトは、コンピュータウイルスを検知、排除するだけでなく、他にもPCを悪意のある攻撃から守る多くの機能が存在します。では、次の章ではウイルス対策ソフトウェアの具体的な機能について見ていきましょう。

【2】ウイルス対策ソフトウェアは何をするのか

では、ウイルス対策ソフトはどのような役割を果たしているのでしょうか。ここからは、機能の一部を見ていきたいと思います。

・詐欺メールを検知し通知してくれる

詐欺メール対策では、悪意のあるメールが受信された場合に警告文を表示してくれる機能です。特にメールを使用する頻度が多い方は、「詐欺メールと気づかずリンクを押してしまった」ということも少なくありません。リンクを開く前に事前にポップアップで通知をしてくれるので、未然にメール詐欺を防ぐことができます。

・個人情報を保護し情報漏洩を防ぐ

最近では、企業で管理する個人情報や機密情報が流出してしまうという事件も多く、しっかりした内部対策が必要になってきます。例えば、情報漏洩を防ぐ機能として企業で管理するデータファイルの持ち出しを制御したり、USBなどの外部デバイスの使用を制御することも可能です。

・安全性が低いWEBサイトはブロック

悪意のあるWEBサイトへのアクセスを制限してくれる機能も搭載しています。例えば、業務を行う上で関係のないサイトの閲覧を制限したり、SNSなどの書き込みを制限したりすることが可能です。ウイルス対策ソフトによっては、URLがカテゴリ化されているため、効率よくフィルタリングを行えます。

・危険なウイルスを検知するパターンマッチング機能

パターンマッチング機能とは、ウイルスの情報を登録したデータベースとPCに侵入しようとするウイルスをマッチングさせて、ウイルスを検出する機能です。しかし、最近ではこのパターンマッチング機能でも検出されない数十万の未知のウイルスが次々に登場しており、従来のウイルスソフトだけでは防げなくなっています。後ほど、パターンマッチング機能で防げないウイルスの対処方法について詳しく紹介しますので、そちらも合わせて参考にしてみてください。

【3】パソコンのウイルス対策をしないとどうなる?

当然のことながら、ウイルス対策をしておかないと様々な危険なリスクがあります。ここでは、具体的にどんな危険性があるのか詳しく見ていきましょう。

・情報漏洩などのセキュリティ事故に繋がる危険性

まずセキュリティ対策が出来ていないことで起こりうるリスクとして、社内で管理する機密情報や個人情報漏洩の危険性が上げられます。例えば、よく使用する社内のファイルや重要データを保存したUSBデバイスなどです。これらを外部に持ち出して紛失してしまったり、誤操作などの管理ミスで起きる事故も少なくありません。
もちろんウイルスへの対策も大切ですが、こういった社内の重要データの情報漏洩を防ぐためにも、自社のデバイスの管理が重要になってきます。
当社クオリティソフトが提供するセキュリティソフト「ISM CloudOne」の機能の中には、USBデバイスの持ち出し禁止や情報漏洩の危険性のあるソフトウェアの起動制御など社内のデバイスの管理が可能です。こういった情報漏洩の危険性からPCを守るためにも、ウイルスソフトは欠かせない存在といえます。

・メールアカウントの乗っ取り

最近では、不正なメールをユーザーに送りつけてウイルス感染させてしまう「Emotet」と呼ばれるコンピュータウイルスの存在が大きな問題になっています。「Emotet」は、過去のメールのやり取りから送信者になりすまし、不正なWordやExcelなどのファイルを送り付け、ウイルス感染させることが目的です。また、巧妙な手口を使い、送信者になりすましてメールが送られてくるため、受信者が気づかずファイルを開いてしまうという事案も多くあります。
警視庁ホームページでは「Emotet」についての注意喚起が行われているため、合わせて参考にしてみてください。

【4】今からできるセキュリティ対策

ここからは、今日から出来る具体的なセキュリティ対策について紹介していきます。無料で導入出来るウイルス対策ソフトもあるので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

・ウイルス定義ソフトを常に最新の状態にしておく

ウイルスソフトは、常に最新の状態にアップデートしておかないと、システムの状態が古いままになってしまい、ウイルスの脅威を防ぐことができません。また、万が一システムの脆弱性が攻撃者から見つかってしまうと、サイバー攻撃やウイルス感染の原因になってしまうので、アップデートが配布されたら早めに適用しましょう。

・無料でセキュリティ対策ができる「Microsoft Defender」を利用する

「Microsoft Defender」とは、Windowsに標準搭載されている無料のセキュリティソフトです。主な機能としては、ウイルスの脅威の検出、悪意のあるソフトウェアからの攻撃を保護するなどの機能を搭載しています。無料で利用できるのに、ウイルスの検知力も高いので、Windowsをお使いの方はぜひ積極的に導入しましょう。
また、Microsoft Defenderの機能については、下記のコラムで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
企業で「Microsoft Defender」は使える?知っておきたい運用のポイント

【5】ウイルス対策ソフトを導入する上で考慮すべきこと

では、ここからは実際にウイルス対策ソフトを導入する上で考慮すべきことについて解説していきます。

・次世代型のアンチウイルスソフト(NGAV)を導入する

次世代型のアンチウイルスソフトとは、従来のウイルスソフトでは防げない未知のウイルス脅威も検知するソフトウェアのことです。先ほどウイルス対策ソフトの機能の部分でも紹介しましたが、従来のウイルスソフトではパターンマッチング機能を採用しています。
しかし、新種のコンピュータウイルスが次々と発見されており、パターンマッチング機能では正直なところウイルスの検出が追いついていないのが現状です。
ですが、次世代型ウイルスソフトではパターンマッチング機能で検出できないウイルスも検知することができます。当社クオリティソフトが提供する「ISM CloudOne」のふるまい検知機能では、ウイルスの不審な動きを監視して検出してくれるため、未知のウイルスも未然に防ぐことが可能です。

【6】PCドックなら脆弱性を無料で診断できます

当社クオリティソフトが提供している「PCドック」は、ウイルス対策ソフトの診断が可能です。ウイルス対策ソフトのバージョンが常に最新のものになっているかを一覧表示で確認できるため、システム管理者の方も作業効率を大幅にアップできます。
またダッシュボードでは、脆弱性診断の評価やウイルス対策ソフトウェアの診断状況が数値やグラフで可視化できるので、初めて使用する方も使いやすいです。「PCドック」は無料で診断できるので、この機会にぜひ試してみてくださいね。

【7】まとめ

今回は、ウイルス対策ソフトについて詳しく解説しました。コンピュータウイルスへの対策はしっかりやっておかないと、様々なリスクが日常に潜んでいるので、早めに対策をしましょう。無料でも使用できるウイルス対策ソフトもあるので、今日からぜひ取り入れてみてくださいね。

 

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